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花尊し

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花尊し




花尊し





花尊し


親は十人の子をば養えども 子は一人の母を養うことなし
在世の月は今も月 在世の花は今も花 昔の功徳は今の功徳なり

命を愛する人は花を愛する人
自ら語ったことを守らない人の言葉は目には美しく立派だが香りのない花のよう
むなしい

日蓮=蓮華(花)+太陽
『花』と『花を咲かせるエネルギー』

法華経は生命を開花させるためにある

花は冬は必ず春となる象徴
花は生命を愛する平和の象徴
花は生きる悦びの象徴
花は如来の慈悲の象徴

4月8日はお釈迦様(釈尊)の誕生日
釈尊は「いのち尊し」と説かれた

人々の心に花を咲かす釈尊降誕会が花まつり

蓮の花はおめでたい花
ハスのこころは修証一如(しゅしょう いちにょ)努力と結果が一体であること
ハスの花はエンギが悪い(香典袋や法事の引き出物に印刷してあるから)
という誤解が多い
ぬかるんだ泥田に大きな青い葉を広げのびた茎から美しい花を咲かす
泥から生まれ出て泥にまみれず気高い姿で花を咲かせるところに理想の姿を見る
大切な花、聖なる花として尊んできた

花咲く枝にふれたもう時
御子生れましぬ
起つとみるまに指さしまして唱えたまわく
我ぞ尊し

天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)

釈迦牟尼世尊(しゃかむにせそん)ゴータマ・シッダルタ、目的を達成した者

私達一人一人の存在は非常に尊い存在でありかけがえのないたった一つの命

『我』とはお釈迦様お一人のことではなく
総ての人々がまさに尊い命をもっている
天の上にも天の下にも私ひとりこそが尊い
人間は生まれや育ちにかかわらずみな平等に尊い存在だということをも意味する
幸せや不幸はすべて個々の心が作り出すもの
この宇宙で人はかけがえのないたった一人のオリジナルの存在
だからこそすべての人が同じように尊い

お釈迦さまは後々まで残ったり財産として価値が出るようなものを
お受けにならなかったことから花や美味しいものを供養として捧げる

世尊拈花(せそんはなをねんず)
釈迦牟尼世尊が霊鷲山で説法された時
一本の花を手にして聴衆の前に示された
すると大衆は皆黙っているだけであったがただ迦葉(かよう)尊者だけがニコリと微笑んだ
そこで世尊は言われた
私には正しい真理を観る眼(正法眼蔵・ショウホウゲンゾウ)
説き尽くせない覚りの心(涅槃妙心・ネハンミョウシン)
無相である不可思議な真実在(実相無相・ジッソウムソウ)
という深く秘められた法門がある

花は悲しみながら散るだろうか
一途に咲き続けたという満ち足りた思いを抱いて散る
尊き人よ
あなたは
あなたの人生の
ひととき ひとときを
真実に咲き続けた花
美しく精一杯に
咲き続けた花
尊き人よ
私たちも一つの花
人生の
ひととき ひとときを
真実に咲き続けねばならぬ
美しく精一杯に咲き続けねばならぬ一つの花
尊き人よ

花の一生は種が芽を出し枝葉を付けて花を咲かせ実を結んで枯れていく
花は諸行無常の現実を端的に示し心に刻みつけてくれる
ちっぽけな花の中にも大きな仏心があって私たちを絶えずうながし続けている
まさに、いつでもどこでも私たちの上にはたらく如来の慈悲そのものである



咲くも良し、散るも良し、花は嘆かず、今を生きる


花はたださく
ただひたすらに(みつを)





花尊し

花尊し







物言わぬ花こそ最もよく物言う力を持っている


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